1月も半ばを過ぎてしまいましたが、明けましておめでとうございます。
今日は、今年初めての新譜の発売日。
今月は、全く傾向の違うアルバムがいくつか発売になりました。
クラシックでは、今年10周年を迎える、高木綾子さんのベストアルバム。
今回は、エイベックスからリリースされる、新録音のモーツァルトとの同時リリースです。
モーツァルトのフルート協奏曲は、コロムビアには既に複数の音源があり、高木さんでの新録音が難しいため、エイベックスでの録音&リリースになりました。
改めてこのベスト盤を聴くと、高木さんの独特の音色が、デビューアルバムから一環して深い世界を描いていることを感じます。
今回はDVDもセットになっているのですが、イタリアで撮影したPVや、ライブ映像の「Earth」の名演も聴き物ですよ。
ジャズでは、矢野沙織さんの1年ぶりの新譜がリリースになります。
このアルバムは、前回の「Gloomy Sunday」とは打って変わって、ストレートなジャズアルバムです。
これまでは、ベテランの、味のあるミュージシャンとアルバムを作ってきた矢野沙織ですが、今回は、ニューヨークで活躍する、一番油の乗り切った中堅ミュージシャン達と共演し、これまでにも増して、非常に聴き応えのある作品になったと思います。
昨日はその発売記念イベントを渋谷のTRUMP ROOMというところで行いました。
ここは、嵐や浜崎あゆみさんなど、いろいろなアーティストのPVでも使われている、不思議な雰囲気の場所です。
最後は、クラシックでもジャズでもない、面白いアルバムです。
作家の五木寛之さん監修で、昭和の歌謡曲を年代順に辿ったアルバム。
今回は、完結編で、昭和40年代~50年代の曲を収録しました。
「若者たち」や「銀色の道」に始まり、「青葉城恋唄」「愛の水中花」まで、昭和37年生まれの私にとって、ちょうどリアルタイムで聴いてきた歌ばかりだからか、マスタリングをしていて、不思議な気持ちになりました。
改めて聴くと、イントロがどれもかっこよくて、インパクトがあるんですよね。
今年、2010年は、コロムビアにとって、創立100周年を迎える、記念すべき年です。
レコードの市場は、かつてない厳しさですが、今年は、久しぶりに新人も3人デビューさせる予定で、大きなチャレンジの年になります。
聴いてくださるみなさまに、心から喜んでいただけるような作品をリリースしていけるよう頑張りますので、よろしくお願いします。