矢野沙織

矢野沙織(やのさおり) アルトサックス 担当:2003年~

私にとっては、初めてのジャズ・アーティストです。私自身サックスをやっていたということもあり、サックスのアーティストは探していて、いろいろなとこ ろに声を掛けていたのですが、その中のある方の紹介で、初めてライブを聴きにいき、当時15歳の彼女の演奏にしびれてしまいました。独特の深みのある音 色、そして、その年にして、既に自分の言いたいことが音から伝わってきて、はっきりとした自分の世界を持っていたからです。

小学校のブラスバンドでサックスを始めた彼女は、小学校6年の時に、チャーリー・パーカーを知りジャズに目覚めました。 そして、中学3年の時に読んだビリー・ホリデイの伝記で、13歳の時にはもうステージで歌っていたということを知り、私もこうしてはいられないと、ジャズ雑誌の後ろに載っているライブハウスに片っ端から電話をして、出演交渉をしたという逸話の持ち主。今あるのも、そのひとつのライブハウスでミュージシャン と共演させてもらったことから、口コミでその凄さが伝わり、次々活躍の場が拡がっていったからなのです。

2003年のアルバムデビュー以降、2004年には「報道ステーション」のテーマを担当(これは今も継続中です)、2007年には、花王アジエンスのCMに起用されるなど、ジャズ界を超えて話題を呼んできました。
もちろん、ジャズの世界でも着実にライブを重ね、ジャズファンからも強い支持を得ています。

個人的には、バラードの渋みのある演奏が特に好きです。